２０００年12月23日
鹿島港 洋生丸
ヒラメ釣行レポート
 ２０世紀最後の釣行！ちょっとオデコが心配でしたが、なんのその、なんと船中２０名の竿頭？ |
潮時：＜満潮＞０４：１０ ＜干潮＞０９：１６ 中潮 （東京芝浦標準）
天候：曇り後晴れ ＜最高気温＞１２．５度 ＜最低気温＞６．４度 （東京）
北東の風、ウネリ少々あり
料金：１１０００円
さてそろそろ納竿釣行で20世紀、2000年を締めくくらないと・・・。でもまさかオデコなんかで20世紀を終わらせたくない。この気持ち、ちょっと気の弱い人には理解していただけるはず。それで実は先週末、オデコの心配の少ないヤリイカで納竿を決めていた。釣行前日は快晴。この分だと大丈夫、目標20杯！なんて勝手に決めていたのに、パソコンで天気予報を確認したら「南西風で波高３ｍ」と出てるじゃないの？ちょっと待って！イカ船は40分ほど走る。しかも好調の洲崎南まで走るとなれば、もろに南西風の影響を受ける。心配になって船宿に電話すると「南西風で心配ですが、明日はお客さんも満員なので出れれば出たいんですが・・・」との返事。コリャ無理して出船してオマツリ続出の中早上がり何てことになったらまずい！と、ヤリイカ釣行はキャンセルさせていただいた。案の定、その日は2時間で早上がりだったらしく釣果も2～5杯だって、昼間松戸では快晴の微風でヤリイカ好調ならこの判断まずかったかな？とちょっと後悔していただけに判断の正しさに納得。当日早上がりの目に会った人には申し訳ないが、ちょっとニッコリ微笑んでしまった。
で、納竿はすかさずつり部の工場別働隊に便乗することとなった。でも釣りものはオデコ覚悟のヒラメ。前回の釣行ではマトウダイ一匹の目に泣かされたので、何とかリベンジして気持ち良い納竿とさせたい。なんでもそれまでお世話になった大久丸さんの釣果で相性の悪いメンバーがいるとかで今回はＧＯＪＩＮ初めての洋生丸さんにお世話になる。
松戸を9:15pmに出発。先日に奥村ヒラメ名人師匠から指定のあったミヨシの席取り命令を遵守すべく、使わなくなった竿の穂先に「予約」との紙を貼りつけて席取りに燃える。11時過ぎに港について洋生丸を探す。船に乗り込んで席を確保しようとするが、既に指定のあった右舷ミヨシにはクラーボックスが置かれている。ＧＯＪＩＮの好きな大艫も2番目までは左右とも竿が立っている。そこで、左舷のミヨシの1･2番に予約竿を置く。今日は早めに車で仮眠に入れる。
4:00am頃、奥村師匠が到着。スモークガラスの中から師匠の行動を観察していると早速釣り座の確認をしていたようだ。そこでそぉっとＧＯＪＩＮの車に近づいてきて車の中を覗き込んできた。「おはようございます」と車のドアを開けて挨拶。「どうやった？席取れた？」との師匠の追及に「エエッ、実はどこも一杯で左舷のミヨシに取りましたが、僕もそこしか良い席なかったので、僕がトップで師匠は2番目ってことになりますがいいですよね？」と。「かまへん。ありがとう！」と師匠も早速2番目にクラーを持ちこんだ。そこからまたしばらく仮眠。車もいっぱいやってきて港が賑やかになった5:00am頃に着替えて準備を始める。まあ今回は艫が取れなかったけど、昨年９．５ｋｇの巨大ヒラメを釣った奥村師匠に隣で教えてもらえるしミヨシでもええか？！でも空いていると思っていたのに、片舷10名の20人は船長と中乗りさんを含めたら定員ちょうどの超満員。
船は生簀からイワシを積み込んで6:16amに出船した。噂では10mほどの浅場でヒラメを狙うと聞いていたので、航程もかからないだろうと思っていたら、50分近くも南に進んだ。ポイントに近くなって、女性の中乗りさんがイワシを配ってくれて、7:00am頃に投入の合図が出た。「水深は30ｍほどですが、横流しなのでラインは50ｍほどでますよ！」との船長のアナウンスに確かにラインは前方に出て行く。この潮、ラインが前方に出て行くときは不利流し。有利なのは船底にラインが入りこむ流しなんだが船長は左右を交互に流し変えてくれる。で、2投目でＧＯＪＩＮはへまをしでかした。落とし込みの最中にバックラッシュでＰＥが絡んでしまってラインが出ないし、巻けない。仕方ない。4号300ｍ目一杯巻いてあるので、10ｍラインをカットして修理した。
船中なかなか活気付かない中、7:45am頃ＧＯＪＩＮになんかヒラメのガツガツ。でも大きく食いこんで竿を絞りこまない。まだ食っている。でも絞りこまない。で、大人しくなってしまい、エサが取られたかと巻き上げると確かに手応えがない。簡単に巻きあがりオモリを回収しようとしたら、なんかイワシが茶色に変色している。あれ？ヒラメじゃないの・・・。ちょっと恥ずかしさにそのまま抜き上げた。まあこれで納竿釣行のオデコは回避か・・・？満足できないが、ちょっと嬉しい。本当はリリースサイズかもしれないが、取り敢えず貴重な1枚。樽でご休憩願う。2枚目は8:30am。
奥村師匠に「なんか来たみたい」というと師匠も「うんなんかきてるなぁ」という。でもこれまた絞りこまずに大人しくなってしまった。で、エサの確認のために巻き上げたらなんかちょっと思い。何かが着いている。何だろう。中乗りさんもタモをもって横で待ってくれているが、なんとまたしてもソゲが上がって来た。「こりゃ小さすぎてわかんないわ！」と言いながらも中乗りさんは大事にタモに掬ってくれた。本日2枚目。ヒラメで1日に2枚も釣れるのは、過去7回の釣行で初めて。サイズはちょっぴり悲しいけど、2枚は嬉しい。でも、まだリリースするほどの余裕はない。師匠はこんな2枚に羨ましくもないのか自らの反応のないのを嘆いている。8：45ａｍ頃、流しを有利な潮に変えてくれて落としこんだとき、いきなりＧＯＪＩＮの竿にガツガツと反応が来た。今度はすぐに絞りこんでくれて、竿を起こすと乗った。船長も「前も乗ったよ！」と艫にいた中乗りさんにミヨシにいくように指示を出す。今度はちょっと大きい。㌔はありそう。軟調マッドバイパーがバッド付近から大きく曲がりこんでいる。慎重にやり取りして上がって来た海面を見てがっかり、なんと今度はマトウダイだった。ああ、先のヒラメをリリースしてやれるサイズと思ったのに・・・。師匠も「今日は渋しなぁ、前々アタリもないよ」と言う。「ええそうですか？もう3回もありましたよ」と切り返すのは意地悪か？しばらくＧＯＪＩＮにアタリが遠のき、左舷ミヨシ3番目の方が本命らしき竿の曲がりを見せている。この方、さっきもソゲを上げている。今度は良型かと思ったが大きなアイナメだった。船長はマイクで「10万円か？」とタモで掬った中乗りさんに確認するが、中乗りさんは「ちょっとないねぇ、あって2ｋｇかな？」というサイズだった。それにしても鹿島のアイナメは大きい。その後ＧＯＪＩＮも1枚追釣しているがソゲ。中乗りさんは師匠に向かって「両隣で釣ってるのに、真中で何も釣れないなんておかしいね？」とプレッシャーを掛け始めた。
そんな師匠がいきなり立ち上げった。来ている。竿先がガツガツしている。で竿を起こすと竿が曲がった。やっと来た。奥村師匠に待望のアタリ。ＧＯＪＩＮのよりは型がよさそう。しかし海面まで上がってきて、良型であることを確認するとラインがマツッているじゃないの？中乗りさんがタモ取りをＧＯＪＩＮに振ってきた。ラインが絡んで中々掬えない。でも無事バレることなくＧＯＪＩＮのタモに入ったヒラメに奥村師匠も一安心。本日船中最大と思われる、中乗りさん目測1.3ｋｇだった。これで師匠も一安心。「ＧＯＪＩＮちゃんの3枚分より目方は多いなァ？」との余裕の一言まで。すると今度はさっきからイナダを二本上げていた右舷のミヨシの方の竿が大きく曲がっている。中乗りさんも「慎重にネ！」と言う。引きこみ具合からワラサかなんかの青物らしい。でも大型ヒラメかも・・・。じっくり時間をかけて上がって来たのは海面で姿を見せたとたん船中をがっかりさせた。船長目測5ｋｇのサメだった。残念。でもこの頃から船中がちょっぴり活気付く。
ＧＯＪＩＮに11：20amに4枚目となるヒラメが上がる。これも絞りこみがないまま竿を起こすと乗ってきた。重さはちょっとあったので良いサイズかと思ったのにソゲだった。で、連続で11:30amにも竿先がガタガタ来て竿を起こすと乗った。今度はちょっぴり大きめ。リリースする必要はないサイズだった。この頃師匠はいくらなんでも1枚ＶＳ5枚で焦り始めてきた。さっきからの申しで「そんなにこの赤のフィッシュシンカーが良いなら新品をお分けしますよ」の言葉に、「やっぱりオモリ貰うは、なんぼ？」と聞いてきた。早速オモリを変えてて「これですぐにＧＯＪＩＮちゃんに追いつくわ」と言いながらイワシを送りこむ。しかし、残り時間1時間ちょっとじゃ4枚釣るのは？？？やっぱりサイズを狙ったほうが良いのでは？でもサイズの狙い方がわからない。
そんなこんなで結局師匠にもアタリが来ず、ＧＯＪＩＮに本日最後のアタリがやってきた。12:45am。オマツリしながらまたしてもソゲを追釣。これでなんと数だけは立派な6枚となった。結局、数で満足しなけりゃなっとく出来ないサイズ。大塚 貴汪プロも「小さい小さいとバカにするアングラーがいますが、私はそんな言葉が嫌いです。その小さな1枚がオデコを回避してくれることもあるし、家族へのお土産にもなる事だってあるんです」と言っていたが、正に本日のＧＯＪＩＮもサイズをウンヌン言うより、6枚もヒラメを釣ったことに満足しよう！と思った。
定刻の1：00pmになっても船長は「俺の時計ではあと5分あるのでがんばってください」というが、船中に反応なし。これで本日の釣りは終了となった。
下船後、船長がＧＯＪＩＮに「住所と名前」を確認してきた。どうやら念願の竿頭かな？新聞に名前が載るの？ＨＰか？サイズはイマイチだけど、数が多かったので納竿釣行も一日中楽しめた。結局メンバーの4人中1人にオデコが出てしまったために二枚を進呈。来年は型もアップを狙うぞ！
本日の釣果
ヒラメ（ソゲ）：６枚 （～３７ｃｍ、４５０ｇ）
マトウダイ：１匹（３５cm）
食いが渋く、ＧＯＪＩＮがおそらく船中トップ。船中２０人の平均でもソゲがほとんどでオデコも続出。外道はマトウダイ、アイナメ、イナダ。ソイは出なかった。
本日の仕掛け・タックル
竿 ：ダイワ バイパースティック３１０－Ⅱ
リール：ダイワ ミリオネア ＣＶ－Ｚ３００Ｆ
仕掛け：幹糸８号８０ｃｍ、ハリス６号９０ｃｍ、捨て糸４号７０ｃｍ
ハリ：ヒラメハリ８号（親バリ）、がまかつトレブルフック（孫バリ）
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