1999年11月23日 火曜日

1999年 ボクシング名勝負集

辰吉の最終章のコメントが消えていた!残念だ。彼ほどのボクサーはもしかしたらもう現れないかもしれない?
日時・場所
階級・カード名
結果
感想

11月21日(日)
名古屋市
総合体育館
WBA世界S・バンタム級
タイトルマッチ
ネストール・ガルサ
(メキシコ)
VS
石井 広三
(天熊丸木)
12回2分30秒
TKO

石井挑戦失敗!
辰吉をスパーリングでダウンさせた石井の強打に期待
は持てたが、最終回にチャンピオンの左フックでダウン!
前半から互いに激しい打ち合いで何度か石井もチャンピ
オンをロープに追いつめるが決定打が・・・。
こんな激しい打ち合いの試合は久しぶりで好ファイトだ!
これぞ世界戦!納得の試合だ!
しかし残念だがテレビの生放送はなかった。夜中に録
画放送していたが、この白熱の世界戦を見ればボクシ
ング人気も回復するだろう?
頑張れ石井!まだチャンスは訪れる!

11月7日(日)
両国国技館
WBA世界S・フライ級
タイトルマッチ
戸高 秀樹(緑)
VS
名護 明彦
(白井・具志堅)
判定
3−0


戸高初防衛!
この試合は名護の中盤KO勝ちを信じていたのに・・・。
両者とも決め手のない試合だったが、名護の大振りを
戸高が奇麗に見切っていたのが印象的だった。
と言って、戸高のパンチが名護にヒットしていた訳でも
ない。
戸高が頭から前進し、名護がバックステッムを踏みな
がら大きな右フックを放つが腰が入ってない。
戸高の与えたプレッシャーの勝利か?
それにしてもマックって大したトレナーなんかな?
戸高をこんな立派なチャンピオンにした。
まあ、今度やったら名護は同じ失敗はしないだろう?

9月5日(日)
両国国技館
WBC世界S・フライ級
タイトルマッチ
チョー・インジュー
(韓国)
VS
山口 圭司
(タイコー小林)
判定
3−0

山口完敗!
世界タイトルマッチ、しかも元チャンピオンの挑戦
を地上波でテレビ中継しないなんて馬鹿げてる!

前評判では、高度の技術戦に山口の勝機もある
との声を聞いたが、完敗。
山口はジャブすら当てられなかったらしい?
最終回には2度も倒されて、これでは名護も勝て
ないかも?
ああ、日本のボクシングレベルが下げっている!

8月29日(日)
大阪ドーム
WBC世界バンタム級
タイトルマッチ
ウィラポン・ナコンルアン
プロモーション
(タイ)
VS
辰吉 丈一朗
(大阪帝拳)
7回44秒
TKO負け

辰吉の
3度目の
王座返り咲き
ならず
7ラウンド開始のゴングと同時に王者・ウィラポンが
辰吉にしたことは「最後のラウンだぜ、君のボクサ
ー人生の最終ラウンドだ。お疲れ様」というメッセー
ジを込めたグラブタッチから始まった。第一ラウンド
や最終ラウンドにはレフェリーが両者の健闘を称え
合い、グラブタッチを促す事は良くあるが、ラウンド
半ばに王者の求めるグラブタッチに「このラウンドで
終わらせるつもりだな」と感じとったファンも少なくな
いだろう。
そして、一方的な王者の攻撃。辰吉のヒザが笑い、
腰が揺らめく。それでも頑なに本能がリングに助け
を求めることを拒絶している。王者。ウィラポンは戸
惑う、「日本のファンがヒーローと称え、自分も敬意
を払うに値すると感じるこの前チャンピオン・辰吉に
これ以上の打撃を与えても良いのか?」。このラウン
ド、辰吉に最後の打撃を加える前に、ウィラポンは試
合中でありながら、対戦者・辰吉から視線を外しレフ
ェリーに訴えるような視線を送る、「もう止めよう!こ
れ以上彼を傷つける必要はない。止めてくれ」と。で
も、この試合が辰吉の最後の試合である事を知って
いるレフェリー・リチャード・スティールはウィラポンの
視線を外し試合の続行を認める。スティールにとって
も「辰吉の本能がリングタッチを拒み続けるなら、最
後の辰吉は自ら燃え尽きるまで止められない」と。そ
の後、レフェリーのその考えを覆すのにウィラポンの
攻撃は長くは必要なかった。右ストレートが辰吉のア
ゴを打ち抜いた瞬間、レフェリー・リチャード・スティー
ルは両者に割って入った。スティールはその瞬間敗
者であることが決定した辰吉を抱きかかえた。ウィラ
ポンも健闘を称えるために辰吉に近づいた。瞬間、辰
吉が崩れ、スティールだけでなく、王者・ウィラポンも
辰吉を抱きかかえることとなった。
戦いの世界の中で、相手を気遣う気持ち・敬意を抱か
せるほど辰吉のボクシング対する姿勢は感動的であ
ると同時に、王者・ウィラポンの戦う姿勢にも感動を覚
えた。気絶した辰吉を支えるウィラポンは日本人のヒ
ーローをしっかりと支えてくれたこととなった。


7月31日(土)
名古屋市
総合体育館
WBA世界S・フライ級
タイトルマッチ
ヘスス・ロハス
(ベネズエラ)
VS
戸高 秀樹
(緑)
判定
3−0
戸高2度目の挑戦
で結果を出す
前回の挑戦は4回にバッティングで引き分け。
悔しい結果に終わった戸高だが、見事タイトル
獲得!
34日ぶりに日本人世界王者の誕生だ!
それにしても戸高のパンチ力はアップしている。
2回のダウンだけでなく、ロハスはフラフラ・・・
まさの快挙だ!
でも名護との初防衛戦は戸高に厳しい?
6月27日(日)
東京・
有明コロシアム
WBA世界S・フェザー級
タイトルマッチ
畑山 隆則
(横浜光)
VS
ラクバ・シン
(モンゴル)
5回1分46秒
TKO
レフェリーストップ

畑山の防衛失敗

ラクバ・シン強し!
さすがに世界1位のトップコンテンダーだ。
中盤から接近戦でお互い互角の打ち合いを
していたが、5回にショトー・ワンツーが命中!
意識朦朧の畑山にレフェリーは続行を認めたが
その後も一方的にパンチを浴びた。
ちょっとストップが遅いようにおもえるくらいだ!
シンには再戦でも勝てないだろう?
長島健吾がここにどう絡んでくるか?
2月13日(土)
東京・
有明コロシアム

WBA世界S・フェザー級
タイトルマッチ
畑山 隆則
(横浜光)
VS
ソウル・デュラン
(メキシコ)
引き分け
(三者三様)

畑山の初防衛成功

世界14位を引き下げてきて安易な防衛を
予測したが、この結果。
しかも挑戦者には厳しい2点の減点があっ
ての引き分けは、実質畑山の負け。
2回には不意な左ストレートで尻もち。
でも判定には疑問が残る。
有効打はともに少なかったが、明らかに畑
山のプレッシャーが効いていた。
こんな判定になっていたなんて思えない
2月6日(土)
東京・
後楽園ホール

東洋太平洋Sフェザー級
タイトルマッチ
長嶋 健吾
(エイティーン古河)
VS
渡辺 雄二(斎田)
10回1分
TKO

長嶋の2度目の
防衛成功
三谷 大和からタイトルを奪い、平仲との
ダウンの奪い合いに耐え抜き、今日元世
界1位の渡辺を倒した長嶋に可能性を発
見。
渡辺には年齢的な衰えよりも「焦り」が見
えた。赤城を倒した時の勢いがなかった。
時代は無上に渡辺に「赤城」の役割をさせ
た。「赤城」に勝ってスターになった渡辺が、
長嶋をスターに近づけた。
激戦階級だが長嶋に世界を夢見させて欲
しい。